半年前にGoogleマップへ登録し、写真を入れ、営業時間も直した。それなのに、その先どうすればいいのか分からず、画面をそのまま閉じてしまった。便利屋のMEOで手が止まるのは、たいてい「何が変わったのか」を確かめる場所が決まっていないからです。じつは、便利屋のMEOの効果は、日々の順位を追いかけなくても判断できます。公式の管理画面にある指標のうち6つだけを毎月確認し、表示から成約までを5段に分けて記録すれば足ります。
なぜなら、順位は検索する人の場所や時間帯で毎日ぶれる数字で、自分の手元には何も残らないからです。反応の数と記録の付け方さえ決めておけば、続けるか見切るかを自分の数字で判断できます。ここでは、便利屋のMEO効果を測る6つの指標の選び方、表示から成約までの5段の記録、判定を月に1度にする理由、効果が出ないときに地図の中と外を切り分ける順番、続けるかやめるかを決める式の順に扱います。
読み終えて頂ければ、便利屋のMEO効果を「順位」ではなく「反応の数」で判断できるようになり、自分が毎月見る2つの指標と、判定の周期、かける時間の上限とやめる線までを、その日のうちに決められる状態になります。
便利屋のMEOの効果は、順位ではなく「反応の数」で判断します
便利屋のMEOの効果は、順位ではなく地図から届いた反応の数で判断します。
MEOという言葉が指しているもの
MEOとは、Googleマップや検索結果の地図枠に出る自分のビジネスプロフィールを整え、地図経由の反応を増やしていく取り組み全般を指す言い方です。本記事で確認した範囲では、Google公式ヘルプで使われている語は「ローカル検索結果」「ビジネス プロフィール」であり、MEOという語そのものは公式の用語ではありません。写真を入れたり営業時間を直したりしたあと、「これで何が変わったのか」がよく分からなくなるのは、多くの場合、見る場所を順位だけに絞ってしまっているからです。
順位を毎日見ても、判断材料にはなりません
順位は日によって上下します。検索した人の場所、時間帯、その日のGoogle側の表示の揺れによっても変わるため、毎日の順位を追いかけても、効果があったかどうかの判断材料にはなりません。本記事で扱う「効果」は、順位ではなく、あなたのプロフィールを見た人が実際に何かしらの反応(電話・サイトのクリック・メッセージなど)を起こした数を指します。順位は、その結果としてあとから動くものだと捉えておくと、日々の上下に気持ちを持っていかれずに済みます。
MEOとSEOの違いは、集客チャネルの記事で扱っています
MEOとSEO(検索エンジン最適化)の違いや、ビジネスプロフィールに何を登録すればよいかという入口部分は、便利屋 集客を安定させる9つの集客チャネル|単発を継続案件への「MEO(Googleマップ対策)で埋めるべき項目」「MEOとSEOは別物として、両方を押さえる」の各章で扱っています。本記事は、すでに登録済みで「その先の効果の見方」を知りたい方に向けた内容です。集客チャネル全体の中でMEOがどう位置づくかを先に確認しておくと、以降の章がつながりやすくなります。
便利屋のMEO効果を測る6つの指標(全体像)

便利屋がMEOの効果を測る指標は、公式の管理画面にある6つで足ります。
12個の指標のうち、便利屋が見るのは6つです
Googleビジネスプロフィールの管理画面には、パフォーマンスとして合計12種類の指標が用意されています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンス」)。ただし、便利屋のように「来店してもらう」のではなく「訪問して作業する」商売の場合、意味を持つ指標と、ほぼ動かない指標が分かれます。以下は当社が公式ヘルプの指標名をもとに、便利屋の実務に沿って分けた見方です(一次情報が示す因果関係ではなく、実務上の分類としてお読みください)。
毎月一覧で確認する6つの指標
- 検索(あなたのビジネスがどのような検索語句で表示されたか)
- 閲覧数(プロフィールを見たユニークユーザーの数)
- 通話数(通話ボタンがクリックされた回数)
- ウェブサイトのクリック(サイトへ移動した回数)
- メッセージ(メッセージで交わされた会話の数)
- ルート(ルートを検索したユーザーの数)
この6つは「毎月一覧で確認する指標」であり、そのうち反応として数えるのは通話数・ウェブサイトのクリック・メッセージの3つです。ルートは6つに含めて毎月見ますが、便利屋では意味合いが変わるため、後述の記録では反応の合計には足しません(理由はこの章の次の項で扱います)。「見る6つ」と「数える3つ」を最初に分けておくと、記録用紙を作るときに迷わなくなります。
便利屋では通常使わない6つの指標
- インタラクション数(上記の反応をまとめた合計欄)
- 予約
- 予約リンクのクリック数
- 商品
- メニュー
- 特典
「予約」「メニュー」「特典」は、飲食店や美容室のような来店・予約前提の業種向けの機能で、訪問して作業する便利屋にはそもそも対応する運用がありません。インタラクション数は反応の合計欄なので、内訳(通話・クリック・メッセージ)を見るほうが打ち手につながります。ホームページを持っている場合の「ウェブサイトのクリック」の受け皿の作り方は、便利屋のホームページ集客|問い合わせが来る9手順と載せる項目の「便利屋のホームページに載せるページ構成を決める」の章で扱っています。
ルート(経路検索)は、便利屋では意味が変わります
来店型の商売では「ルート(経路検索)」は、お客様が店舗へ向かう前段階の強い反応として扱われます。しかし便利屋は、お客様が拠点へ来ることはほとんどなく、逆にこちらが訪問します。そのため便利屋にとってのルートは、「近くに便利屋がいるかを確認するために地図を開いた」程度の、閲覧数に近い弱い反応として読み替える必要があります。
数え方の面からも同じことが言えます。公式ヘルプはルートを「お客様のビジネスへのルートを検索したユーザーの数」と定義したうえで、「この指標をより正確に表すため、次のような要素を考慮に入れて、ルートを検索したユニーク ユーザー数の集計方法を変更しました」として、複数回のタップ・ルート検索のキャンセル・スパムの3つを挙げています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンス」)。つまりルートは、一件ごとの申し込みの数を表す指標としてではなく、地図を開いた人の広がりを表す指標として読むほうが実態に近くなります。
ルートの数が伸びても通話数やメッセージが伸びていなければ、それは「見られてはいるが、まだ動いていない」状態だと捉えるのが実務的です。この読み替えを反映せずに、来店型と同じ重みでルートを見てしまうと、実際より効果が出ているように錯覚しやすくなります。次章で扱う5段の記録では、ルートに独立した列は設けず、閲覧に近い参考値として扱います。
主に見る2つを、先に決めます
6つすべてを毎月チェックするのは、一人で現場に出ている事業者にとって負担が大きくなります。まずは毎月一覧で確認する6つのうち、閲覧数を含めた2つを「自分が毎月見る数字」として決めます。もう1つは、自分が主に受けている作業のジャンルによって選び分けます。すぐの対応を求められる作業が多い場合は通話数を、日程を決めて頼まれる作業が多い場合はウェブサイトのクリックを選ぶ、という基準です(作業ジャンルごとの違いは後述の章で扱います)。残り4つは、選んだ2つに動きがあったときだけ確認する、という優先順位にしておくと続けやすくなります。
料金や送客件数が自社に合うか、個別に確認したい方へ
入力内容を確認後、担当者からご連絡します。
見落としやすいのは、主に見る2つを途中で入れ替えてしまうことです。月ごとに見る指標が変わると、前月との比較ができなくなります。入れ替えるなら、扱う作業の中心が変わった時期に合わせて、記録の欄外に「この月から通話数に切り替え」と一言残しておきます。
便利屋のMEO効果は、表示から成約までを5段に分けて数えます
便利屋のMEO効果は、表示から成約までを5段に分けて数えると詰まりが見えます。
5段の内訳
反応の数だけを見ていると、「反応はあるのに仕事につながらない」という状態と、「そもそも表示されていない」という状態を区別できません。次の5段に分けて、月ごとに記録することをおすすめします。
- 表示(検索でどれだけ出たか)
- 閲覧(プロフィールを開かれた回数)
- 反応(通話・サイトのクリック・メッセージの合計。ルートは閲覧に近い参考値として扱い、この合計には含めません)
- 見積(反応のうち、実際に見積もりまで進んだ件数)
- 成約(見積もりのうち、依頼につながった件数)
このうち「表示」は、管理画面の[検索]で見られる、検索語句ごとの表示のされ方を指します。単一の件数として一括表示されない場合は、主な検索語句とその並びを月ごとにメモする形で代用します。「閲覧」は前章の「閲覧数」、「反応」は前章の「通話数・ウェブサイトのクリック・メッセージ」の合計にそのまま対応しています。「閲覧」「反応」は管理画面の数字がそのまま使えますが、「表示」は前述のとおり検索語句の並びをメモする形になる場合がある点に注意します。「見積」「成約」は自分の記録(電話帳・見積書控え・請求控えなど)と突き合わせて手書きで埋める形になります。
1か月分を書き込んだ記入例
次の表は、記入のしかたを示すための仮の数字です。実績や目安ではありません。「表示」の欄は、管理画面で単一の件数として一括表示されない場合があります。その場合はこの列を空欄にするか、主な検索語句とその並びのメモで代用してください。ノートや表計算ソフトに、月・表示・閲覧・反応・見積・成約の6列を作り、月末に埋めるだけで十分です。
| 月 | 表示 | 閲覧 | 反応 | 見積 | 成約 |
|---|---|---|---|---|---|
| 7月 | 620 | 140 | 22 | 9 | 4 |
この例では、表示・閲覧・反応・見積・成約の順に数字が減っていく形になっています。減り方の比率は事業者ごと、月ごとに大きく異なるため、この例の数字をそのまま自分の目安にはしません。自分の記録を数か月分並べてみて、どこかの段が急に細くなっていないかを見比べる材料として使います。
記入を3つの手順で回します
- 月末に、通話ログ・メッセージ受信・見積控え・請求控えを机の上に並べる
- 管理画面の[検索][閲覧数][通話数など]を開き、表示・閲覧・反応の3列に転記する
- 手元の見積控え・請求控えを数えて、見積・成約の2列に転記する
この3手順を毎月末の10分程度の作業として固定してしまうと、記録が途切れにくくなります。忙しい月は手順1と3だけを済ませ、手順2は翌週に回しても構いません。大事なのは「毎月同じタイミングで、同じ順番で」埋めることです。
どの段で落ちているかの読み取り方
表示は多いのに閲覧が少ない場合は、プロフィールの内容(サービス欄・写真・営業時間の見え方)を見直します。閲覧はあるのに反応がない場合は、電話番号やサイトへの導線が分かりにくくなっていないかを確認します。反応はあるのに見積へ進まない場合は、電話やメッセージへの折り返しの速さが原因になっていることが多くなります。見積は出しているのに成約に届かない場合は、金額そのものより、作業範囲の伝わり方(どこまでやるか、追加が出るのはどんな場合か)が曖昧になっていないかを見ます。
記録が続かないときの簡略版
月・表示・閲覧・反応・見積・成約の6列すべてを埋めるのが負担な場合は、「反応」と「成約」の2列だけを埋める簡略版から始めても構いません。反応の数に対して成約がどれくらいの割合で続いているかだけを月ごとに見比べれば、大きな変化(急に成約が止まった、反応自体が減ったなど)には気づけます。余裕が出てきた月から、表示・閲覧・見積の3列を足していく進め方でも十分です。
問い合わせより先の数字は、Google集客の記事で扱っています
問い合わせが来たあとの成約率や粗利といった、見積から先の数字の詳しい扱い方は、便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順の「便利屋のGoogle集客は3つの数字だけで見直します」の章で扱っています。本記事は、その前段にあたる「表示から反応まで」を担当します。
便利屋のMEO効果の判定は、公式の更新仕様に合わせて月に1度にします
便利屋のMEO効果の判定は、公式の更新の仕組みに合わせて月に1度にします。
検索の指標は、毎月月初に更新されます
効果が出るまでの期間は、経験則の目安ではなく、公式ヘルプに記載された更新の仕組みから決めます。Googleビジネスプロフィールのヘルプページには、検索に関する指標について次のように明記されています。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンス」
つまり、検索に関する指標は月に一度しか更新されず、しかも反映までに数日のタイムラグがあります。先週手を入れた内容の効果を、今週の数字で判断することは、仕組みの上でそもそもできません。効果の判定は「月初に、前月分をまとめて見る」というリズムに固定するのが理にかなっています。
閲覧数は「ユニークユーザー」で数えられます
閲覧数については次のように定義されています。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンス」
同じ人が同じ日に何度見ても1として数えられる仕組みなので、閲覧数が急に増えたように見えても、実際には少人数が繰り返し見ているだけの場合があります。
自分のスマホで見た並び順を、証拠にしません
自分のスマホから何度も検索して並び順を確認する行為は、効果の証拠として扱わないようにします。前述のとおり検索の指標は月初にまとめて更新される仕組みのため、日々の目視での順位確認は、月末にまとめて見る数字の判断とは切り離しておくのが安全です。
判定の周期は、既存記事の見直し頻度とは役割が異なります
便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順では、問い合わせ・見積・成約の3つの数字を4週間ごとに見直す頻度を扱っています。本記事で扱う月1回の判定は、それとは別の理由に基づくものです。前述のとおり、ビジネスプロフィールの検索指標そのものが毎月月初にしか更新されない仕組みになっているため、地図側の指標(表示・閲覧・反応)を判定する周期は、この更新仕様に合わせて月に1回としています。
便利屋のMEO効果には、自分で動かせる部分と動かせない部分があります
便利屋のMEO効果には、自分で動かせる部分と、拠点の位置で決まる部分があります。
公式が示す「距離」の定義
Googleは、ローカル検索(地図・検索の結果)の順位を決める要素として、関連性・距離・知名度の3つを公式に示しています。このうち距離については、次のように定義されています。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果で上位に表示されるようにする」
拠点の位置が、効果の天井を決めます
つまり、検索する人の場所と、あなたの拠点(多くの場合は自宅)との距離そのものが、順位を左右する要素の一つになっています。プロフィールの内容をどれだけ整えても、遠方からの検索では表示されにくくなる、という天井が最初から存在するということです。これは編集や運用の努力で埋められない部分なので、「効果が出ない=何かが間違っている」と即断しない材料として覚えておくとよいでしょう。
商圏の考え方にも影響します。車で片道30分の範囲を商圏としている場合、その外側からの検索で表示される回数は、内側と同じようには伸びません。表示が伸びない月に、写真やサービス欄を何度も書き換えるより先に、そもそも自分の拠点からどの範囲の検索に出ているのかを確かめるほうが、手戻りが少なくなります。
3要素の詳しい中身は、Google集客の記事で扱っています
関連性・知名度を含めた3要素の詳しい中身、口コミの集め方や返信の仕方については、便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順で扱っています。この「距離」という動かせない前提を踏まえたうえで、動かせる部分(表示内容・反応の受け方)に力を注ぐという方針だけを、ここでは共有します。
便利屋のMEO効果が出ないときは、地図の中と外を分けて見ます

便利屋のMEO効果が出ないときは、地図の中の原因と外の原因を分けて見ます。
ここでいう「地図の中」はビジネスプロフィール上で自分が編集できる範囲を指し、「地図の外」は受電や見積の速さ、商圏の設定といった、地図の編集そのものではなく日々の運用に関わる範囲を指します。この定義は、以降の章でも同じ意味で使います。
地図の中にある原因
- サービス欄・対応エリアの記載に抜けがある
- カテゴリの設定が実際の作業内容とずれている
- 写真が古い、または少ない
- 口コミへの返信が止まっている(口コミの集め方・低評価への返信の型は便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順の口コミに関する章で扱っています)
いずれも、管理画面を開いて自分の目で確認できる範囲であり、直したその月のうちに手を入れられる原因です。
地図の外にある原因
- 作業中で電話に出られず、折り返す頃には他へ依頼が決まっている
- 見積もりの返信が翌日以降になり、機会を逃している
- 対応エリアの外から検索されている
こちらは管理画面を見返すだけでは気づきにくく、通話の記録や折り返しにかかった時間を自分で振り返らないと原因として浮かび上がってきません。
地図の中と外を、3つの手順で切り分けます
原因がどちらにあるか分からないときは、次の3手順で確かめます。
- 直近1〜2か月の記録(閲覧・反応の数)を見て、閲覧はあるのに反応がゼロに近いなら、地図の中(サービス欄・写真・カテゴリ)を先に疑う
- 反応(通話・メッセージ・サイトのクリック)はあるのに見積に進んでいないなら、折り返しの速さや対応できる時間帯という、地図の外を疑う
- 地図の中を1か所直しても翌月の反応が変わらない場合は、原因が地図の外(電話・見積の受け方)に残っている可能性が高いと判断する
一人で現場に出ている場合に起きること
一人、あるいは少人数で現場に出ている場合は、プロフィールの中身(地図の中)だけでなく、電話や見積の受け方(地図の外)まで含めて原因を切り分ける必要があります。地図側をどれだけ整えても、電話に出られない・見積が遅いという地図の外の課題が残っていれば、反応は成約に結びつきません。地図側を見直しても数字が動かない場合は、原因が電話や見積の受け方といった地図の外に残っていないかを確認します。
便利屋の作業ジャンルによって、MEOの効果の出方は変わります
便利屋のMEO効果は、その場で困っている作業ほど数字に表れやすくなります。
以下は当社が実務上そう見ている傾向の分類であり、統計的な調査結果ではありません。
その場で困っている作業と、日を決めて頼む作業
便利屋が請け負う作業は一件ごとに幅があります。水漏れのようにすぐ対応してほしい作業と、草刈りや不用品の運び出しのように日程を決めて頼む作業とでは、検索する人の切迫度が違うため、動く指標も変わってきます。
- すぐ対応してほしい作業(急いでいる):通話数が反応の中心になりやすい傾向があります
- 日程を決めて頼む作業(急いでいない):サイトのクリックやメッセージで検討してから連絡する傾向があります
見る指標の優先順位を、作業ジャンルで切り替えます
自分が主に受けている作業のジャンルによって、「主に見る指標」の優先順位も変わってきます。すぐの対応を売りにしている場合は通話数を、日程調整型の作業が中心の場合はサイトのクリックとメッセージを重点的に見る、という使い分けが実務的です。前章で扱った「主に見る2つ」の3つめの選び方も、この使い分けに合わせて決めます。
効果が出にくいジャンルほど、写真と説明で補います
日程調整型の作業は、検索してすぐ電話をかける行動につながりにくいぶん、写真や作業内容の説明を丁寧に整えておくことが、後日の比較検討で選ばれるかどうかに関わってきます。作業前後の写真を並べて載せておく、対応できる作業内容を箇条書きで具体的に書く、といった積み重ねが、即決されにくい作業ジャンルでは特に効いてきます。単発の作業と、複数の作業ジャンルを併せ持っている場合は、主力のジャンルに合わせて指標の優先順位を決め、他のジャンルは参考程度に眺める、という運用でも構いません。
季節で作業の中心が入れ替わる場合は、記録の欄外に月ごとの主力ジャンルを書き添えておくと、翌年の同じ月と比べられます。草の伸びる時期と、片づけの依頼が増える時期とでは、同じ反応数でも中身が違うためです。
便利屋がMEOにかける時間の元が取れるかは、自分の実数で計算します
便利屋がMEOに時間をかける価値は、反応数と成約率と粗利の掛け算で見ます。
元が取れるかを見る2つの式
MEOの運用には、写真の入れ替えや口コミへの返信など、細かな作業時間がかかります。その時間に見合う価値があるかどうかは、相場の数字ではなく、自分の実数で判断するのが確実です。「得られた利益」と「かけた費用」を、それぞれ別の式で出してから突き合わせます。
- MEOが生んだ利益 = 月あたりの反応数 × 成約率 × 1件あたりの粗利
- MEOにかけた費用 = 月あたりの作業時間 × 自分の1時間あたりの粗利
上の式1が式2を上回っていれば、かけた時間に見合う利益が出ている状態です。反対に、3か月分の記録で式1が式2を下回り続けたら、あらかじめ決めておいた上限の時間まで作業を絞る、運用の一部を人に任せる、あるいはやめる、のいずれかを検討するタイミングだと判断できます。上限の時間は、自分の1時間あたりの粗利と、月にどれだけ現場を空けられるかから、始める前に自分で決めておきます。
相場の数字を借りない理由
他社の事例として語られる倍率の数字は、業種も拠点も違う以上、そのまま自分に当てはめられません。同じ「反応が増えた」でも、来店型の商売と訪問して作業する商売では、数字の意味そのものが違います。ポータルサイトなど他の集客手段の手数料と比べたいときの見方は、便利屋のポータルサイト比較|登録前の7確認と手数料の見方の「手数料の『見方』を規約のどこで確認するか」の章で扱っています。
かける時間の上限と、やめる線を先に決めます
料金や送客件数が自社に合うか、個別に確認したい方へ
入力内容を確認後、担当者からご連絡します。
対応地域・経験・現場余力から、案件紹介との相性を確認したい方へ
全7問。回答内容をもとに適合性を確認します。
自分の記録(5段の記録用紙、または簡略版)が3か月分たまった時点で、上記の2つの式に自分の数字を入れてみることをおすすめします。かける時間の上限と、続ける・見切りをつける基準を、期間・判定指標・止め方まで含めてあらかじめ決めておく考え方は、便利屋の集客代行は必要か|外注の判断基準と契約前7確認の「撤退基準は始める前に決める(期間・判定指標・止め方)」の章でも扱っています。MEOにかける時間についても、始める前にこの3点を決めておくと迷いが減ります。
便利屋がMEOを人に任せるときは、順位の保証をどう言うかで見分けます
便利屋がMEOを人に任せるときは、順位を保証する言い方をまず確かめます。
順位を上げるための支払いに、Googleは応じていません
MEOの代行や運用支援を提案してくる事業者は多くありますが、Googleは、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと、公式ヘルプに明記しています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果で上位に表示されるようにする」)。
つまり、「必ず上位に表示させます」「上位保証します」といった言い方そのものが、公式の仕組みと矛盾していることになります。
代行という業態そのものを否定するものではありません
このことは、代行や運用支援という業態そのものを否定するものではありません。見分けるべきは、あくまで「保証」という言い方を使っているかどうかという一点です。実際に運用を任せられる相手かどうかは、保証の有無以外にも確認しておきたい点があります。
見分け方と契約前の確認は、既存の記事で扱っています
「必ず上位に表示させます」といった言い方の具体例や見分け方は、便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順の「注意すべき言い回し(順位保証・特別な関係・優先登録)」の章で扱っています。契約前に確認しておきたい項目は、便利屋の集客代行は必要か|外注の判断基準と契約前7確認で扱っています。自分で運用するか任せるかを迷ったときは、あわせて確認しておくと判断しやすくなります。
便利屋のMEO効果は、受け側を整えてからでないと数字に残りません
便利屋のMEO効果は、電話と見積の受け方を整えてからでないと数字に残りません。
作業中の電話をどう受けるか
地図の表示や閲覧が増えても、電話に出られない、見積の返信が遅いといった状態が続けば、反応は成約につながりません。作業中は電話に出られないことを前提に、次の3点だけ先に決めておくと折り返しが遅れにくくなります。
- 留守番メッセージに入れる要素(対応エリア・折り返す時間帯・急ぎの場合の連絡方法)を決めておく
- 折り返しの時間帯(昼休み・作業の合間・終業後など)をあらかじめ1〜2回決めておく
- 折り返す際の一次回答の文面の骨子(いつ頃対応できそうか・見積のためにあと何を聞くか)を先に用意しておく
サイトを持っている場合は、電話に出られない時間帯にサイト側で対応エリアや作業内容が分かるようにしておくことも、見積までの時間を縮める助けになります。サイトへの載せ方は便利屋のホームページ集客|問い合わせが来る9手順と載せる項目で扱っています。
見積までの時間が、反応を成約に変えます
見積までにどれくらいの時間で動けるかは、地図の設定ではなく、日々の受け方の運用の問題です。反応があった当日のうちに一次回答だけでも返せる仕組みにしておくと、見積へ進む割合が変わりやすくなります。折り返しにかかった時間を記録に残しておくと、翌月に「反応は増えたのに見積が増えなかった」理由を、地図の中ではなく受け方の側から確かめられます。
便利屋のMEOの見直しは、月に1回、1か所だけ変えます
便利屋のMEOの見直しは、月に1回、3つの数字を見て1か所だけ変えます。
見る3つの数字
月に一度、前月分の記録から次の3つを中心に見返します。
- 表示
- 閲覧
- 反応
見積・成約まで記録できている場合は、この3つに加えて参考として見比べます。見返したら、変えるところを1か所だけ選びます。一度に何か所も変えてしまうと、翌月に数字が動いたときに、何が効いたのか分からなくなります。
変える対象の優先順位
変える箇所に迷ったときは、次の順番で検討します。
- サービス欄(作業内容・対応エリアの書き方)
- 写真(枚数・撮り直しの要否)
- カテゴリ(実際の作業内容とのずれ)
- 口コミへの返信(止まっていないか)
上から順に、自分で書き換えられて、かつ表示のされ方に関わりやすいものを並べています。なお、サービス欄にどの言葉を載せるか(キーワードの選び方)の具体例は、便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順の「サービス欄の書き方例」の章で扱っています。
変えたことを記録に残します
メモは「月/変えた箇所/変えた内容/翌月の数字の動き」の4項目を1行で残すだけで十分です。例:「7月/サービス欄/対応エリアの表記を市区町村単位に変更/翌月の閲覧数が微増」。この積み重ねが、自分の商売に合わせた改善のサイクルになります。1年ほど続けると、自分の商圏で効いた変更と、効かなかった変更が並んで残るため、他人の成功例に頼らずに次の一手を決められるようになります。
便利屋のMEO効果を測ったうえで、地図以外の入口も持っておきます
便利屋のMEO効果を測ったうえで、地図だけに頼らず案件を受け取る入口を持つという選択もあります。
ここまでの指標や記録の付け方は、あくまで「今持っている地図の入口をどう測るか」の話でした。測った結果、反応の数や成約の伸びに天井を感じた場合、地図以外の入口を併用するかどうかを検討する事業者もいます。加盟店向けに案件そのものを定額で受け取る形を用意している事業者もあり、当社(つむぐ屋)もその一つです。
当社が担う範囲と、担わない範囲
当社の場合、契約の主体はあくまで職人本人であり、当社が担うのは集客・受付・専用ページの提供・案件の差配・システムの提供・仲介までです。作業そのものの責任や品質保証は、当社ではなく契約主体である職人本人が担います。
自己開示の詳しい内容は、集客代行の記事で扱っています
当社の料金や供給件数の詳しい内訳、外注全体との比較についての自己開示は、便利屋の集客代行は必要か|外注の判断基準と契約前7確認を正本として扱っています。本記事のこの章は、あくまで「MEOの効果を測った先に、地図以外の入口という選択肢もある」という位置づけの紹介にとどめ、料金の詳しい比較や契約条件の確認は既存記事に委ねます。
当社も、順位を保証しません
前の章で扱った「順位を保証する言い方」への注意は、当社自身にも同じ基準で当てはまります。当社は加盟店のMEOの順位を保証するものではなく、収益の柱は月額固定であるため、加盟店の売上が伸びても当社の収入がそれに応じて増える仕組みではありません。この点は、外部の代行事業者を確認するときと同じ目線で、当社にも確認していただいて構いません。そのほかの費用があるかどうかも含め、費用の全体像はご契約前の書面でご確認いただけます。
供給件数の注記
月額固定の料金で、対応地域・得意分野に合う案件をご案内。料金と提供内容は改定されることがあるため、最新の内容は公式ページでご確認ください。成約後の紹介手数料・売上歩合なし。供給件数は、客観的な有効案件条件を満たす案件の目安です。売上・成約・無条件の最低件数を保証するものではありません。
便利屋のMEO・地図まわりの用語早見表
便利屋のMEOまわりで迷いやすい言葉を、意味と使いどころで並べます。
| 用語 | 意味 | 読者としての使いどころ |
|---|---|---|
| MEO | ビジネスプロフィールを整えて、地図経由の反応(通話・サイトのクリック・メッセージなど)を増やしていく取り組み全般の通称。順位は結果であって、判断の材料には使わない | 毎月の反応の数を見に行くときの起点として使う |
| ビジネスプロフィール | Googleに登録する自分の事業の情報 | サービス欄・営業時間・写真などを整える対象 |
| ローカル検索 | 「近くの便利屋」のような、場所に関わる検索 | 自分がこの検索でどう出ているかを想像する材料にする |
| 距離 | 検索する人から拠点までの離れ具合。順位を左右する要素の一つ | 動かせない前提として受け止める |
| サービス提供地域 | 訪問して作業できる範囲としてプロフィールに登録する欄 | 対応エリアの外から呼ばれているときに見直す欄 |
| カテゴリ | 事業の種類としてプロフィールに設定する区分 | 実際の作業内容とずれていないかを毎月確認する |
| オーナー確認 | そのプロフィールが自分の事業のものだと確かめる手続き | 済んでいないと編集も指標の確認もできない |
| 検索語句 | 自分のプロフィールが表示された検索の言葉 | 想定した作業ジャンルの言葉で出ているかを見る |
| 閲覧数 | プロフィールを見たユニークユーザーの数 | 記録用紙の「閲覧」の列に転記する |
| 通話数 | 通話ボタンがクリックされた回数 | すぐの対応を求められる作業が多い場合の主な指標 |
| ウェブサイトのクリック | プロフィールからサイトへ移動した回数 | 日程を決めて頼まれる作業が多い場合の主な指標 |
| メッセージ | メッセージで交わされた会話の数 | 反応の合計に足す3つめの数字 |
| ルート | ルートを検索したユーザーの数 | 毎月見るが、反応の合計には足さない |
| インタラクション数 | 反応系の指標の合計欄 | 内訳(通話・クリック・メッセージ)を見るほうが判断に使える |
| 口コミ | プロフィールに投稿される評価とコメント | 返信が止まっていないかを月に一度確認する |
| 写真 | プロフィールに載せる作業前後などの画像 | 日程を決めて頼まれる作業ほど効いてくる |
この早見表は、効果を測るときに開く画面の言葉に絞っています。順位を決める3つの要素のうち、関連性と知名度の詳しい中身は、便利屋のGoogle集客|地図・検索・広告・口コミの7手順を正本として扱っています。距離の公式の定義は、前の「便利屋のMEO効果には、自分で動かせる部分と動かせない部分があります」の章で引用しています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果で上位に表示されるようにする」)。
まとめ|便利屋のMEO効果は、指標・周期・受け側の3点で決まります
料金や送客件数が自社に合うか、個別に確認したい方へ
入力内容を確認後、担当者からご連絡します。
対応地域・経験・現場余力から、案件紹介との相性を確認したい方へ
全7問。回答内容をもとに適合性を確認します。
- 毎月一覧で確認する6つの指標のうち、主に見る2つに絞って記録する(反応として数えるのは通話数・ウェブサイトのクリック・メッセージの3つ)
- 判定は月に一度、公式の更新仕様に合わせて行う
- 効果が出ないときは、地図の中の原因と外の原因(電話・見積の受け方)を分けて見る
便利屋のMEO効果は、順位という他人が決める数字ではなく、自分の手元に残る反応の数と、その先の成約で判断します。指標を絞り、判定の周期を決め、受け側を整える。この3点を先に決めておくことが、遠回りに見えて一番早い進み方です。
よくある質問
便利屋のMEOと効果について、よく寄せられる質問に順に答えます。
Q. 便利屋のMEOの効果は、どのくらいの期間で分かりますか。
A. 検索に関する指標は毎月月初に更新され、表示までに数日かかる仕組みになっています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンス」)。そのため、最短でも1か月分のデータがそろってからでないと、変化があったかどうかの判断はできません。
Q. 順位が上がらないのですが、効果がないということでしょうか。
A. 順位だけでは判断できません。閲覧数・通話数・サイトのクリックといった反応の数と、実際の見積・成約の件数を合わせて見ることをおすすめします。また、拠点から検索する人までの距離という、自分では動かせない要素も順位に関わっています。
Q. MEOの効果が出ないときは、何から見直せばよいですか。
A. まずプロフィールの中(サービス欄・写真・口コミへの返信)に抜けがないかを確認し、次に電話への対応や見積の返信の速さといった、地図の外の要因を見直します。1か月に変えるのは1か所だけにしておくと、翌月の数字がどれに反応したのかを見分けられます。
Q. 順位を保証すると言われたのですが、契約して大丈夫でしょうか。
A. Googleは、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと公式ヘルプに明記しています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果で上位に表示されるようにする」)。「保証」という言い方をしている事業者かどうかを、まず確認することをおすすめします。
Q. 代行に任せる場合の費用は、いくらが妥当ですか。
A. 金額の妥当性は、相場ではなく自分の実数で判断します。自分がMEOにかけている作業時間と、その時間で得られた反応・成約を前掲の2つの式に入れて、任せたほうが手元に残る利益が大きくなるかで決めます。確かめられる一次情報が手元にないため、金額の相場そのものはここに載せていません。任せるかどうかの判断の材料は、契約前に確認する項目とあわせて便利屋の集客代行は必要か|外注の判断基準と契約前7確認で扱っています。
Q. 地図に自分の事業が表示されないのですが、指標は見られますか。
A. プロフィールが自分の事業のものだと確認できていない状態では、編集も指標の確認もできません。まずオーナー確認が済んでいるか、サービス提供地域とカテゴリが実際の作業内容と合っているかを確かめます。登録と初期設定の手順そのものは、集客チャネルとGoogle集客の記事で扱っています。
Q. 一人で現場に出ていても、MEOの効果は測れますか。
A. 測れます。ただし、作業中に電話へ出られない、見積の返信が翌日になるといった、一人で稼働している場合に起きやすい詰まりが、地図の外の原因として残りやすい点には注意が必要です。
Q. 作業ジャンルによってMEOの効果は変わりますか。
A. 変わります。水漏れのようにすぐ対応してほしい作業は通話数に表れやすく、草刈りや不用品の運び出しのように日程を決めて頼む作業は、サイトのクリックやメッセージで検討されてから連絡が来る傾向があります。自分が主に受けている作業のジャンルに合わせて、見る指標の優先順位を切り替えることをおすすめします。
出典(便利屋のMEO効果の根拠にしたGoogle公式ヘルプ)
便利屋のMEO効果の根拠にしたGoogle公式ヘルプの出所を示します。
